天命庵10周年  (平成3年・1991年)
   おやさまお話
   どこへも行ったりはせん。今まで通り住まいしている。あんた方と共に、いつでも生きています。今日、フッとお日さん見てごらん。日がはいってきましたなー。まさに神さんが日を与えて下さいます。この世、月日、親とゆうのは、まさに年月や。九億、九万、九千、九百九十九年とゆう長き年月、親神さんが、あんた方を、ほんまに育てて下さった。まさにこの年月がほんとうに親や。変わらぬこの年月を、ほんとうに戴いて、あんた方が生きていかなければ、いけない旬やで。
 あんた方はみな借りもんや。この体は神さんから借りている。家かて、お宝かて、作物かて、食べ物かて、みんな借りてますのや。借りてるものを大事にせんとあかん。粗末にするから、よくないのやで。さあ、あんた方の、親も、また兄弟も、また子も、孫も、友達もみな借りてますのや。借りてるものを、一つひとつ、大事にして、通っておくれ。
 ワシは、いつでもそぱにいます。あんた方一人ひとりの隣にいて、心ん中にいつでも生きてます。寂しがることは一つもない。ワシは共に働いて、共に苦労を、なめています。あんた方に苦労をさせとうはない。そこで、ワシは五十年ひながたを通ってきました。また今も、あんた方の苦労を共に歩いています。まさにひなかたは続いてますのや。生きているのやから続いています。百五十何年もたっても、今もなおひながたは続いてます。あんた方は、ワシの子や。かわいゝわが子の苦しみを、ほんまに、親は、あんた方の持ってるものを、ほんまに担のうてやらなければ、ならん役目があります。せやから何も心配せんで、心をもって頑張っていくのやで。これからが大事やで。
 今日は、こうやって十年の長きにわたり、この子も、こないにお話が出来るようになってまいりました。こうやって話が出来るようになってきたのも、あんた方が、優しい真心をもって、ほんとに一人ひとりの心が、この子の血肉となって守ってきてくれだからこそや。これからもしっかりと、この遠の教えをしっかりと心に治めて、陽気に、ほんまの意味で、いいおたすけをしていくのやで。
 ワシはいつでもそぱにいます。心の中にちゃーんと、あんた方を護っているから、自信をもって・信念をもって、頑張っていくのやで。今日はほんとに、長いこと、ご苦労さんでした。
 十年の長きにわたり、また百年の長きにわたり、又これからが、ほんとうの道が付くのやで。さあ、節から芽がでる、節をこわがったらあかんで。節は道が伸びますのや。のちは、話の台となりますで。みな心を揃えて、まことの道を歩いていってや。ほんまに、今日はみな、ご苦労さん。
   
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